それでも、私は住林 [ハウスメーカー選び]
さて、まぁ色々とあって住友林業緑化との契約は破棄させてもらうこととなった。
http://house2011.blog.so-net.ne.jp/2011-07-11
こんな事なら住林なんかで建てるんじゃなかった・・・・なんて思っているかと言うと、
実はそうでもない。
いろいろあっても、私の好みのテイストは住林以外では出せないと思っている。
だから、それでも私は住友林業なのである。
家作りを考え始めた時、私は断熱・気密、換気等の家の性能面を最も重視していた。
それだけに住友林業の構造・気密性・断熱性は非常に物足りなく感じていた。
ただ、住林で建てたお宅やモデルハウスを何件も拝見する度、この住林テイストは素晴らしいと
思い、まずは気密断熱性の良い家でこのテイストを踏襲できないかと考えた。
そこで、地元工務店に住林テイストをフルコピーして建てられないか画策したが、
やはりどうしてもその工務店のカラーが表に出てきてしまう。
大手にしても、ミサワにはミサワのカラーがあるし、
セキスイで建てればセキスイテイストになってしまう。
住友林業の雰囲気が欲しければ住友林業で建てるほか無いのである。
しかし、当時の私は家の性能にこだわっていた。住林のカラーが欲しければ家の性能面はガマンし
なければならないし、マツミハウジングや一条工務店等、家の性能面を前面に出す所で建てると
どうしても私の好みの雰囲気が出ない。
最終的にどちらを取るか、と言う選択を迫られたのだが、私は住林のテイスト・雰囲気を重視する
ことにした。
いくら性能が良くても、その空間が気に入らなければ、住むには値しない。そう考えたのだった。
(もっとも、未だに気密・断熱・Q値・C値などなどの言葉にはピクッと反応してしまうくらい気になる
のだが・・・・)
http://house2011.blog.so-net.ne.jp/2011-04-03
内装工事でエラーある程度出ることは想定の範囲内。(もっともこんなに出るとは思っ
てなかったが(^^; ) 住林に限らず、大手HMでの施工はミスが結構あることは情報として
持っていた。構造躯体で不具合が出るとまずいので、第3者の建築士に依頼してチェックは
していた。第3者チェックは木工事までだったが、その間トラブルらしいトラブルはほぼ無かった。
それだけに内装工事も、それほど心配しなくても大丈夫、なんて思っていたら急にこの乱れっぷりで
少々驚きなのだが・・・・。
いずれにせよ、多少の犠牲は払っても住林と決めたのであるから、エラーが出ても何でも私は
住林と心中する覚悟。
仮に建てた家がどうしようもないものであったら、そんな所に依頼した私が一番悪い。
もちろん、多分そんなことにはならない。エラーは多いが出来上がってきた家を見る限り、
少なくとも、私好みの雰囲気は出ていると思う。
あとは竣工立会いを残すのみ。
何事も無くすんなり終わって欲しいものだ・・・・(^^)
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じゃ、何で住林にしたんだよ? [ハウスメーカー選び]
私は家作りを始めるにあたって、最も重要視したのは家の性能。特に気密・断熱性能には拘っていきたかった。熱損出係数・Q値とか、隙間相当面積・C値とか、断熱・気密性能を示す数値を非常に気にしていた。
ちなみにQ値とは「室内と外との温度差が1度ある時、家全体から逃げる熱量(ワット)を床面積(平方メートル)で割った数値」 なんだか良くわからんが、値が小さいほど暖房した熱や冷房した冷気を外に逃がしにくくなるのでQ値が小さいほど断熱性能が高いと言える。このQ値の大手ハウスメーカートップは一条工務店で。住友林業は7位とか8位あたりだったと記憶している。
C値とは、「施工の結果、建物にどれだけの隙間があるかを表す数値」で数値が小さいほど気密性が高く、隙間からの熱の出入りが少ないので、結果断熱性能の高い家になる。 C値も一条工務店が大手ではトップで0.5~0.7。地元工務店では0.15と言う数値をたたき出す所もある。これが住友林業に至っては5.0程度。「程度」と言ってしまっているあたり、もはや住林にとってC値なんてどちらでも良いのだろう。
当初はQ値・C値の低い(性能の良い)地元工務店と話を進めていた。大手では「家は性能」と言い切る一条工務店はやはり有力候補だった。実際地元工務店も一条工務店も断熱・気密の面では期待通りの性能の家を作ってくれそうだった。特にアイシネンを使用する地元工務店のC値0.15と言う数値は強烈で、性能はもちろん、施工も熟練の大工が年間25棟までと棟数を限定して作っていて、家作りに対する姿勢も申し分なかった。また、他の工務店は現状では最強クラスの断熱材ネオマフォームを外張り断熱に使用し、これも熟練の大工チームが責任を持って施工してくれる。
はっきり言って文句の付けようが無い程両工務店とも良い性能の家だった。でも、Mr家は結局採用しなかった。何故か。
それは、デザイン。
上記工務店はどうしても「いかにも工務店」的なデザインになってしまう。 杉材の腰板とか、これがダメな訳じゃないのだが、こちらのニーズにどうしてもフィットしなかった。北欧テイスト好きのMr家に取って、純和風の匂いがしてしまうこのデザインは受け入れ難いのだった。
デザインと言う面で言えば、ミサワホーム、三井ホームあたりが候補になってくるが、両社とも設計さんとの相性と言う面で上手くフィットしなかった。三井ホームの設計さんは優秀な方で、こちらのニーズを汲んで良くやってくれたが、ツーバイフォーだと間取りに制限があってイマイチしっくり来る所まで行けなかった。
そんな折一応入ってみた住友林業のモデルハウス。全く候補に入っていなかったメーカーだったが入ってみると、そのデザイン、そして何より、その質感の高さにグラッときた。 この「質感」は住友林業だけに感じたもので、非常に魅力的に映った。
営業さんは、そのモデルハウスを設計した設計士さんと、そのモデルハウス担当のインテリアコーディネーターさんを召集してくれた。この3名のチームはMr家の好みを非常に良く理解してくれていて、多くを語らずともベストに近いプランを提供してくれた。当然話はきわめてスムーズに進み、最終的に契約するかどうかと言うところまで話が進むのにそれ程時間は掛からなかった。
質感、デザインは申し分ない。インテリアもバッチリ。でも、Q値もC値も平凡以下の数値でしかない住友林業。どうしたものかと大いに悩んだ。住友のプランを地元工務店に持ち込んでコレと同じものを作ってくれと頼もうかとも思った。しかし、同じものを造れと言っても、住林の風合いを地元工務店で出すのは難しそうだった。
性能重視なのか、それともデザイン・質感の住林か。「いい家が欲しい」であれだけ悪く言われた住林で本当に良いのか?
大いに悩んだが、結局選んだのは住林だった。
いくら性能が良くても、その空間が気に入らなければ、住むには値しない。そう考えたのだった。
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